福大発ヒマラヤ行きの列車に乗って
平成18年10月11日、昨年10月ヒマラヤの雄峰ギャチュンカン(7,952m)の最も険しい南西稜ルートからの攻略に世界で初めて成功した西日本新聞社の社会部記者 重川英介氏(平成10年商学部貿易学科卒)を講師に迎え、商学部主催「先輩と語る−大学と社会−」が121教室において開催されました。
重川氏は、『福大発ヒマラヤ行きの列車に乗って』という演題のもと、学生時代の生活、山を始めたきっかけ、ヒマラヤに行ったときの様子、社会人になってからの生活、ギャチュンカンに行ったきっかけ、そして今後の目標などについて語りました。
「目の前のチャンスを一度逃すと、二度目のチャンスはなかなか巡って来ない。飛び込めば、多くのものを得ることができる。」
「極限の状況を知っているからこそ、新聞記者として伝えられるものがある。」
「高い山から下を見下ろすと、地球のそのままの姿が見える。それをまた見たくなる。」
「指を失ったことで初めて見えてきたものがある。何事においてもすべて無駄といえるものはない。」
「死を感じる瞬間が多くあるからこそ、生きているという実感がある。」
このような実体験を踏まえた重川氏の言葉は迫力と臨場感に溢れ、参加者の多くは研ぎ澄まされた世界に引き込まれるかのように真剣に聞き入っていました。
また、講演後、世界的偉業を成し遂げた重川氏に対して多くの学生から活発な質問も相次いでいました。
■講師略歴
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講師氏名
重川 英介 氏
(西日本新聞社編集局社会部記者) |
平成10年3月 |
福岡大学商学部貿易学科卒業 |
平成10年4月 |
西日本新聞社入社 |
平成17年10月 |
ギャチュンカン登頂に成功
(最も険しい南西稜ルートからの攻略は世界初の快挙) |
写真※1 ※2 ※3 ※4 は、福岡大学山岳会撮影
写真をクリックすると拡大写真が見れます。
FSP 3-2 先輩と語る |
頂上で福岡大学山岳会のペナントを掲げる花田博志隊員(撮影者は重川氏) ※1 |
ギャチュンカンの西方にそびえるゴジュンバカン峰 ※4 |
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