ステップアッププログラム

 読書会を開催しました


 図書館では平成18年11月27日、福大生ステップアッププログラムの一環として「読書会」を開催しました。初回である今回は長谷川正国図書館長に、推薦図書『<敗戦>と日本人』(保阪正康著)についてお話をしていただきました。

 この『<敗戦>と日本人』は、天皇、重臣、軍人、作家、学生といった様々な立場の人達の<敗戦>に至るまでの日記、回想録9冊について読み解かれたものです。

 まず館長は、その1章1章について著者の分析が特にすぐれているところを具体的に示しながら、丁寧にわかりやすく、解説されました。

 解説の後、参加者と質疑応答がおこなわれ、和やかな雰囲気の中、「軍部の戦争責任について」などの質問に対して館長は一つひとつ熱心にわかりやすく答えられていました。また、実施したアンケートには「戦争について考える機会をもててよかった」「戦争を指揮する人と一般市民との間には大きな壁があることを感じました」「戦時中の日本国民の教育が、どういうふうに行われていたか興味がわいてきた」等の感想が寄せられ、参加者は戦争と責任について考えるよいきっかけになったようです。

 館長の「原典をすでに他人によって分析された形で読むのではなく、原典そのものに当たってそれを読み解くこと、それは非常な困難を伴うが、その作業によって真実が見えてくる」という話は、史料の検証の重要性を示唆され、これから論文やレポートを書く上でたいへん参考になるものでした。

 さらに、アンケートには、「意見交換の時間を増やしてほしい」あるいは「読書会の回数を多くしてほしい」、「読書会という名称を親しみやすいキャッチコピーにしてはどうだろうか」、「多くの人が参加できるような日時に設定してほしい」という今後の読書会開催の参考になる意見も寄せられました。



 


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