ステップアッププログラム

工学部建築学科「先輩と語るー大学と社会ー」を開催しました。

 平成20年7月2日(水)に工学部建築学科と同窓会「彗揚会」の主催で「先輩と語る」を開催しました。学科内では彗揚会
セミナーとして実施してきたもので、今回で15回目となります。
 今回はテーマを「建築に夢をみた」と題して、設計事務所を経営している卒業生の田中、梶垣両氏に話をしていただきました。第1部は、田中氏が第1回九州建築賞を受賞されたのを記念した講演会とし、受賞作品などを中心に建築の紹介をしていただきました。第2部では、田中氏と梶垣氏の2人で、これまで「建築設計」や「ものづくり」においてインスピレーションを得た原風景、シーン、都市、建築、家具などの写真を紹介しながら、その時の感動を伝えるという試みを行いました。単に話をするのではなく、お互いにさまざまな写真を紹介しながら、建築の魅力を学生とともに語っていただきました。
 今回は2〜3年次生を対象として企画したのですが、参加した学生は1年次生が約18名、2年次生が15名、3年次生が16名とほぼ均等でした。学生にアンケートを実施した結果、全員が期待した以上の話が聞けたとのことでした。1年次生には第1部の作品賞の紹介は難しいかと思いましたが、第2部のさまざまな建築の紹介では「世界中のいろいろな建築をみることができて良かった」との回答が多くありました。
 さすがに2、3年次生になると、「建築の構造や材料のことが聞けて良かった」といった意見が目立ちました。また「建築に対する先輩達の情熱を感じた」とか、「いろいろな知識を身につけ、もっと勉強しないといけない」など、学生の向上心をくすぐることもできたのではないかと思われます。その他にも建築を見学するときの見方なども参考になったようです。
 第1部の終了後には、田中氏が制作した受賞作品の模型を見ながら、具体的に説明をしていただきました。この模型は、1/30で学生たちがつくる模型に比べて大きく、間近にみる実際の模型に目を輝かせていました。

 以下にアンケートの自由記述をいくつか抜粋して紹介します。

 

 

講師の方の作品だけでなく、他の作品についてどのような視点でどのように感じているかなど、講師の方から意見を聞けてとても面白かったです。

 

 

一番印象に残ったのは、二人が最後に言われた「これからの建築は意匠だけじゃなく、環境を取り入れたもの」ということです。私はデザインよりも機能などに関心があります。とても興味が持てる話でした。

たくさんの写真を見ることができ、自分の目で見たいと思いました。構造や材料の話も聞くことができて勉強になったし、もっと勉強しないといけないなぁと思いました。

先輩の建築に対する熱意を感じました。また知識の差を痛感しました。

 



講師のプロフィール
 

田中 俊彰(タナカ トシアキ) 
(16回生、1983年建築学科卒) 
田中俊彰建築設計室 所長

 

梶垣 宏(カジガキ ヒロシ)
(22回生、1989年建築学科卒)
梶垣建築事務所 所長


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FSP 3-2 先輩と語る