ステップアッププログラム



 平成20年11月17日、本学8号館831教室で福大生ステップアッププログラム 第6回「今を生きる教養講演会」を開催しました。今回は日本アイ・ビー・エム株式会社最高顧問で経済同友会の終身幹事でもある北城恪太郎氏を講師にお迎えし、「これからの社会で求められる人材」と題してご講演いただきました。


 まず、日本の経済社会の課題と国際競争力について、日本が人口減少社会の到来や長期債務残高、労働生産性や学習到達度等の課題を抱えるなか、中国やインドはハングリー精神に満ちた優秀な若い人達が高い技術を身に付け、より良い生活を送るために必死で努力しており、それが両国の成長を促していると、IBMアジアパシフィックのプレジデントとしての経験を踏まえてお話がありました。
 このような環境の中で、日本が持続的に成長していくためには、イノベーション(革新)による国際競争力の強化が不可欠であり、これを担う高度な人材や、リスクを負って挑戦することが推奨される社会環境の育成が必要であること。さらに日本が世界の平和や安全、繁栄に貢献し、尊敬され必要とされる国となることが必要であると語られました。

 これからの社会を担う人材として、新しい価値観を生みだす高い志、成し遂げる情熱をもって、新しいことにチャレンジし、イノベーションを担うリーダーとして社会で活躍できる能力を身につけてほしいとメッセージをいただきました。また、「社会人基礎力」すなわち自ら課題を見つけ出す能力、問題解決力、創造性、行動力、コミュニケーション能力を育み、相手の考えを理解してチームで仕事ができる力を身につけること、国際社会で通用する人材となるために、語学力はもちろん、倫理、哲学、文学、歴史などを学び広い教養を身につけることの必要性について熱く語っていただきました。

 最後の質疑応答では、時間が足りないほど質問の手が挙がり、北城氏のモットー「明るく、楽しく、前向きに」に基づいたご自身のキャリアや会社経営にかかわる話等、興味深いお話をいただきました。

  講演後、学生を代表して工学部2年の香川真里奈さんが感謝の花束を贈りました。会場は学生、教職員に加え一般市民の方々も参加し、約370人が北城先生の話に耳を傾け、盛況のうちに教養講演会を終了しました。

 
学生へ語りかける北城氏

熱心に聞き入る参加学生

たくさんの質問に答えていただきました

講演後花束を受け取る北城氏

衛藤学長とともに

 
目の前のことをひとつずつ、小さなことから熱意をもって一生懸命にやっていくことが、目標を達成するために大切だとのメッセージに感動した。
世界における日本の現状について、企業の経営者からお話をいただき参考になった。
「一芸に秀でよ」との言葉を胸に、学生の間はとにかく好きなことに打ち込んでいきたい。
我々が社会に求められている素養について具体的に示してくれてとてもわかりやすかった。
企業における積極的な女性登用についてのお話をいただき、これからの就職活動にあたって参考になった。
 
真剣に聞き入る参加学生

 

第1回  2006年7月6日 小坂 憲次氏(当時:文部科学大臣) 
     「新しい時代を切り拓く君たちへ−人間力の向上にむけて−」

第2回  2006年11月24日  林 望 氏(作家・書誌学者)「知性の磨きかた」
第3回  2007年7月4日  山根 基世氏(前NHKアナウンス室長)「ことばで『私』を育てる」
第4回  2007年12月18日  金田一 秀穂氏(国語学者・杏林大学外国語学部教授)「心地よい日本語」

第5回  2007年6月3日  北野大氏(化学者・明治大学理工学部教授)「環境問題入門」

FSP 2-2 今を生きる教養講演会

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