ステップアッププログラム



第7回「今を生きる教養講演会」を開催しました。
 平成21年5月25日、本学8号館831教室で福大生ステップアッププログラム 第7回「今を生きる教養講演会」を開催しました。今回の講演会は、本学の創立75周年記念事業のひとつ、「人を創り、時代を拓く」連続講演会の第2回としても位置付けています。
 今回はTVキャスターの草野仁氏を講師にお迎えし、「いつもチャレンジ精神で」と題してご講演いただきました。


 まず、取材記者になろうとNHKの採用試験を受験したところ、考えもしなかったアナウンサーとして採用され、とまどいながらも前向きに仕事に取り組んだところ、話すことで人に伝えるという、思いもしない自分の才能に気付き、その後TVキャスターを生業にするに至った経験についてお話がありました。人間は、複合的にいろいろな才能・資質を持っているので、困難な状況におちいっても、あきらめることなく目の前のことに真剣に取り組むことで新たな道を切り開き、何事もなすことができるというお話をいただきました。
 また、日頃から、話し言葉を使って自分の意思を周囲に伝えることに愛情を注ぎ、その方法を工夫し、折にふれて自分を表現していくことでコミュニケーション能力を高めていくことが、大切であると語っていただきました。
 「世界・ふしぎ発見!」の回答者のひとり黒柳徹子さんが、クイズ番組への出演は当初乗り気ではなかったが、出演を決心した後、24年間毎回平均5冊の本を読んで番組に臨まれていることを例として、物事を積み重ねることの大切さや、俯瞰的な物の見方で行動する意味、さらにはきっかけをつかんで、自分の人生を見直し新たなことに取り組めば、どんな困難も乗り越えることができるとお話をいただきました。
 最後に、福岡大学の学生として、プライドを持ってほしい。そのために、常に全力で物事に取り組み、些細なことでも自分流にチャレンジして自分自身の基盤を築いてほしい。また、授業を大切にするのは当然だが、大学生活は比較的時間に余裕があるので、生活の中で疑問に思ったことを自分なりに研究・勉強し、掘り下げていくことで新しいものを発見してほしいと、熱く語っていただきました。

 講演後、学生を代表して人文学部(3年次生)の黒石涼さんが感謝の花束を贈りました。会場は学生、教職員に加え市民の方々も参加され、約700人が草野仁氏の話に耳を傾け、盛況のうちに教養講演会を終了しました。

「第7回今を生きる教養講演会
草野 仁氏 講演会)ポスター」pdf

 

 
バイタリティ溢れる講演

熱心に聴き入る聴衆

時を忘れて魅了されました

質問にも力が入ります

講演後、花束を受け取る草野氏

衛藤学長とともに
 
自分の話し言葉で思いを伝えることの大切さを改めて考えました。
不本意な状況においても、全力投球することの大切さを学べました。
「自分のプライド」の背景を明確にして、それをこれからの人生の糧にしたいです。
自分の能力について考えるあまり、将来に不安を感じることもありますが、何事も自信をもって真剣に取り組むことで必ず乗り越えることができると、希望と勇気がもてました。
 
希望者全員に快くサインをしていただきました

 




第1回
2006年
7月
6日
  小坂 憲次 氏(当時:文部科学大臣) 
「新しい時代を切り拓く君たちへ−人間力の向上にむけて−」
第2回
2006年
11月
24日
  林 望 氏(作家・書誌学者)「知性の磨きかた」
第3回
2007年
7月
4日
  山根 基世 氏(元NHKアナウンス室長)「ことばで『私』を育てる」
第4回
2007年
12月
18日
  金田一 秀穂 氏(国語学者・杏林大学外国語学部教授)「心地よい日本語」
第5回
2008年
6月
3日
  北野 大 氏(化学者・明治大学理工学部教授)「環境問題入門」
第6回
2008年
11月
17日
  北城 恪太郎 氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 最高顧問)
「これからの社会で求められる人材」

FSP 2-2 今を生きる教養講演会