ステップアッププログラム

第8回スポーツ科学部「先輩と語る―大学と社会―」を開催しました。

 

  平成22年4月8日(木)1011教室において、本学卒業生で、現在、小学校教諭として活躍されている三留邦英氏(平成13年卒業)を講師に迎え、新入生を対象にスポーツ科学部主催「先輩と語る―大学と社会―」を開催しました。
 三留氏は自身の体験を基に、「いい加減ではなく、良い加減でトレーニングは行うこと」「大学時代にスポーツを通して身に付けた行動力、助け合い、問題解決能力」そして、「大学時代に身につけておけばよかったと思う、素直さと謙虚さ」のそれぞれの大切さについて後輩たちに熱く語りかけられました。講演の最後に三留氏自身の心に響いている言葉「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」の紹介があり、人間的に成長すればするほど周りに感謝して頭を下げることができる素直さと謙虚さを持ってほしいという、素敵なメッセージを残されました。
 この講演を通して新入生たちは、これからの大学生活でどのような心構えが必要なのかを十分に知ることができ、これから始まる大学生活のスタートにふさわしい本当に素晴らしい講演会となりました。

 

 

 

私は将来教員になりたいという思いがあるので、講師のお話はとても興味深いものでした。教職現場の実態や講師自身の経験等についてのお話はもちろんためになりましたが、私が今回特に強い印象を受けたのは「いいかげん」の話です。スポーツをするうえで日々の練習は欠かせないものですが、つい練習をやりすぎてしまうというのは私自身にも経験のあることでした。当時の私には冷静さが欠けていたと改めて感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最も強く感じたことは、自分の将来を決めるのは結局自分でしかないということです。三留さんは大学卒業後、通信教育で小学校の免許を取得したと聞いて、三留さんのように決断を自分自身で下すことのできる人間へと成長していきたいと思いました。

 

先輩の話を聞いて、一番心に残ったものは、仲間と助け合い、いろんな人とコミュニケーションをとっていくのが大事だということです。部活動の仲間、学校の仲間、また、中学高校時代の仲間、そうした人たちはこれから生きていくうえで最高の財産だと僕は考えています。このコミュニケーションをとっていくという所に重点を置いて、大学生活も社会に出てからも生活していけたら良いと感じています。

 

何をするにもひとりでは難しいし、必ず誰かの助けを得ると思うので、相手の立場に立ち、その人の気持ちになって考える、そして一緒に解決していく、ということが社会に出て必要なことだと思いました。“人を先に、自分を後に”この言葉に込められている意味を今はそれほど理解して行動に移すというのは出来ないかもしれないけど、これから4年間大学生活を送っていくうえで自分なりの答えを見つけ、社会に出て、考え、行動出来るようになりたいです。

今回の話を聞いて、何事もやってみる力が自分の心に一番響きました。私が大学を選んだ理由の中に、スポーツを学んで将来スポーツトレーナーになりたいということと、部活動でもっと技術を高めていきたいということがあったのですが、一番の理由は、何でも自分から新しい事に挑戦する力を身につけて、大きく成長したいと思ったからです。今回の話の中でも、三留さんが「何事もやって出来ないことはない!!」と言われたので、その言葉で自信がつきました。

私も教員を目指していますが、三留さんの話を聞いて、教員になるにあたっての取り組み方、考え方が少し見えてきました。私は教員になり、部活の顧問を担当したいという考えが強かったのですが、それより以前に人と人とのコミュニケーションを通して、様々な悩みを持っている子どもたちと向き合って、子どもたちの自己形成が何よりも大事であるということを学びました。人を教育することの難しさを経験し、人との関わり方を教えることで、子どもたちの将来への手助けになりたいと思いました。
 

講師のプロフィール

三留 邦英
(みとめ くにひで)

平成13年体育学部体育学科卒業 
陸上部所属
卒業後、玉川大学通信教育部文学部教育学科へ進み、小学校教諭の免許を取得。現在、小学校の4年生担任兼体育主任として活躍している。

 


スポーツ科学部ホームページ FSP 3-2 先輩と語る