工学部電子情報工学科「先輩と語る―大学と社会―」(第1回)を開催しました。
 
 平成23年5月20日(金)1121教室において、工学部電子工学科卒業生(現電子情報工学科)の木戸健二氏と井芹陽一氏をお迎えし、同学科の学生を対象に「先輩と語る―大学と社会―」(第1回)を開催しました。

 まず、県立の工業高等学校で教鞭を執る木戸氏から、主に学生時代の過ごし方についてお話しいただきました。1年次生が対象であったこともあり、「友達作りと先生との関係づくりが大学生活のはじめに取組むべきことである」と述べられました。さらに『微差大差』という言葉を紹介され、「黒板を3度、4度拭くと、毎回より綺麗になっているけれども、その差は小さい。これと同じで、成功であれ失敗であれ何かを得て成長しているのであるが、日々の成長は少しずつであり気づかないものである。しかし、その積み重ねが卒業時には大きな差となっている。工学の専門家になるためには、こだわりを大切に、得意分野を作ると良い。」と学生に分かりやすく具体的にお話しされました。

 次に、井芹氏から、主に社会に出てからの心構え、特に語学の重要性と社会人に必要とされる能力についてお話しいただきました。 「世の中には多種多様な価値観があり、その多様性を認める許容力を鍛える必要がある。同時に自分の価値観と高い理念を築くことが重要である。また、仕事をしていく上で内外にたくさんの仲間を作り、なるべく広く外の世界を知るべきである。」と熱く語られました。

 講演後に参加学生が提出した感想レポートから、入学してからの早い時期に先輩からの具体的なアドバイスを聞けたことは非常に役に立ったとの声が多くありました。例えば、TOEICに関して目標を設定し在学中から取り組んで行こうと決めたとの意見もあり、学生に踏み出す力を付けさせるためには、具体的な目標設定から始めることが有効であることが分かりました。また、こだわりをもって自分の得意分野を伸ばすということに共感できた学生が多くいたことは、身近な先輩方からお話を聞くことによって、学生の不安と疑問の多くが解消されたからではないかと思います。

 講演後は、先輩方と参加学生との懇談の時間を設けました。学生が教室に残り、先輩方からの温かい激励を受け、大変充実した時間を過ごすことができました。

 


講師のプロフィール
木戸 健二
(きど けんじ)

昭和54年卒業
福岡県立高校 指導教諭

井芹 陽一
(いせり よういち)

昭和52年卒業
ミツミ電機株式会社勤務


工学部電子情報工学科ホームページ FSP 3-2 先輩と語る