人文学部「先輩と語る−大学と社会−」を開催しました。
 
 平成23年10月26日(水)、811教室において、本学卒業生の中野明子氏と廣瀬智久氏をお迎えし、人文学部主催「先輩と語る−大学と社会−」を開催しました。    

 まず始めに、タイで貿易の仕事に携わられた経験のある中野氏から、交換留学を目標に1年次から英語の勉強に励んだこと、タイで仕事をすることになったきっかけや仕事内容などについてのお話がありました。また、いろいろな国へ行き、五感をフル活用して自分の身体で感じることの大切さや、単に語学力の向上に励むだけではなく、経験を積み、コミュニケーション能力や交渉力を伸ばすことの重要性についてお話しいただきました。  
 続いて、廣瀬氏から、青年海外協力隊として2年間ニジェールで生活した経験について話していただきました。電気・水道なしの住居で生活したこと、実際にニジェールに行ってみて、現地の人とコミュニケーションを取るためにはもっとフランス語の勉強をする必要があると感じ、仕事のない週末は、現地の家庭教師を雇ってレッスンを受けたことなど、大変興味深い話をしていただきました。  

 講演後の質疑応答では、学生から留学などに関する多くの質問が寄せられました。お二人は、そうした質問の一つひとつに親身に答えられていました。
 

     
 
今まで自分は欧米などの国々に興味があったのだが、今回の話を聞きアジアや中東などにも興味がわいた。また、就職のことについても勉強になった。「壁に当たっても逃げずに立ち向かうこと」、「勉強だけでなく色々な経験をすること」という言葉が印象に残った。
タイの寛容さは素晴らしいと思った。日本は、途上国に学ぶところもたくさんあると思う。
タイやニジェールといった普段あまり聞かない土地のことや、その土地で生活する人々の様子を知ることができてよかった。福大を卒業された方々がどのような仕事をされているのかが気になり今回のプログラムに参加した。コミュニケーション能力や交渉力は一筋縄に獲得できるものではないので、人との縁、人との出会いを大切にしなければならないことが分かった。

講師のプロフィール
中野 明子
(なかの あきこ)

平成6年 人文学部英語学科卒業
卒業後、タイ国政府商務省輸出振興局 タイ国政府貿易センター福岡にて勤務。
平成12年よりタイ国にて貿易の仕事に携わる。
平成17年より株式会社電子商事勤務。現在、専務取締役を務める。

廣瀬 智久
(ひろせ ともひさ)

平成15年 人文科学研究科 社会・文化論専攻修了
学習塾講師などを経て、平成19年より2年間、
青年海外協力隊としてとしてニジェールに赴任。
現在、公益財団法人福岡県地域福祉財団勤務。


人文学部ホームページ FSP 3-2 先輩と語る