スポーツ科学部「先輩と語る−大学と社会−」(第2回)を開催しました。
 
 平成23年12月10日(土)、8号館831教室において、2人の先輩をお招きし、スポーツ科学部主催「先輩と語る−大学と社会−」を開催しました。この講演会は第42回スポーツ科学部学部祭のプログラムの一環として行われ、総勢880名が参加しました。
 まず、澤田亨先輩から「健康政策への貢献を目指して」という演題のもと講演いただきました。澤田氏は、「私は半分社会人で、半分は研究者である」と考え、“30歳になった時に、その分野の人から必要とされる人間になりなさい”という恩師の言葉を胸に、東京ガスの社員として誰よりも早く出勤し、誰よりも遅くまで会社に残り仕事をされたそうです。現在も、歩数計を使って社員のための健康増進活動を行っていること、さらにその取り組みを日本から世界へ向けるために論文を発表されていることなど、ご自身の経験を交えながら、夢に向かってコツコツと努力する事の大切さについて語られました。
 次に、北林健治先輩から「後輩たちへ送る私の想い」と題して講演いただきました。監督を務めるハンドボール部を今年、日本一へと導かれた経験をもとに、 “人間性”と“人間力(生きる力)”について、「真面目な人間より、横着で要領が良い選手が活躍する事がある。ただ、それは長続きしない。真面目に取り組み、自ら考え行動する事が重要である。」と話されました。また「常に目標を持ち、なりたい自分・できる自分を想像し、見返りを期待しない“無償の感謝”を持って、日頃から生活する事が大事である。自分の母校に誇りを持って欲しい。」と後輩たちへ熱いメッセージを送って下さいました。
 健康増進が大きな課題としてある今日、健康運動指導士や研究者を目指す学生にとって、日本を始め世界で活躍されている澤田先輩の話は、自分の将来を考えるよい機会となったようです。また、北林先輩の競技者として必要な事は何かといった話や、指導者としての指導理念に学生たちは大変心を打たれている様子でした。
  先輩方からの熱いメッセージに1〜3年次生はこれからの大学生活に大きな弾みをつけ、4年次生には社会に飛び立つための大きなステップとなりました。
 


講師のプロフィール
澤田 亨
(さわだ すすむ)

昭和58年体育学部体育学科卒業
昭和60年、東京ガス株式会社へ入社。
順天堂大学スポーツ健康科学部 客員准教授。

北林 健治
(きたばやし けんじ)

平成2年体育学部体育学科卒業
平成10年、保健体育教諭として宮崎県立高等学校に赴任。 
男子ハンドボール部監督として活躍中。


スポーツ科学部ホームページ FSP 3-2 先輩と語る