平成24年度「キャリア形成支援講座(1年次生)」Cグループを開催しました
     
 キャリア形成支援講座は、学生の皆さんが卒業後に自立して豊かな人生を送ることができるよう、低学年次から将来について考え、学び、目標を見つけ、そしてそれが実現できるようキャリア形成を支援するものです。
 毎年、1年次生ならびに2年次生を対象に実施しており、今年で7年目を迎えました。今年の3月には4期生が卒業し、社会のさまざまな分野での活躍が期待されます。
 今年は、『自分を知り、そして「働く」ということについて考える』をテーマとし、
1)自己理解を深め、自分の良さを発見する。
2)将来の進路を意識した、学生生活の目標を立てる。
3)コミュニケーション能力を強化する。

ということを目的にしています。
 6月30日(土)に、1年次生対象Cグループの講座を実施しました。20名が参加し、参加者は心理テストをもとに、自分とは特徴が異なるメンバーとグループを作り、4グループに分かれました。各グループには4年次生もアドバイザーとして加わり、グループワークを中心に、自己紹介ワークや課題解決実習に取り組みました。最後は、各々の持ち味やその持ち味を生かすためのアドバイスを書いたプレゼントカードをグループメンバー同士で交換し合い、自分自身の新たな可能性を見つけることができました。講座に4年次生が参加することにより、自然と就職活動などの話題にもなり、参加した1年次生は、先輩の体験談に熱心に聞き入っていました。そして、有意義な学生生活を送ることが、将来の進路を決定するための重要な要素であることに気づき、今後の学生生活の過ごし方のヒントを掴んでいました。
 Cグループの講座を終え、1年次生を対象としたキャリア形成支援講座は、全日程が終了しました。A・B・Cの各グループの講座に、延べ71名が参加しました。参加者は、この講座で学んだことを今後の学生生活に生かしてくれると確信しています。 なお、後期には2年次生対象講座を開催します。
 


 
今まで私は意見をあまり出さないほうでしたが、自分の意見を出すことで話し合いが円滑に進んだので、これからは積極的に発言していこうと思いました。
人前で話すことが苦手なのですが、思い切って皆の前で発表したところ、緊張したけど楽しいと思いました。
いろいろな人と関わることで、自分自身のことを知ることができて良かったです。人とのコミュニケーションの中で、話を聴くことを大切にしていこうと思いました。


講師総括
担当講師:株式会社ラーニングバリュー 本田 貴継氏
 「私は人見知りです。」これは、最近の大学生がよく口にする言葉です。勝手にそう思い込んでいるのかも知れません。キャリア形成支援講座に参加した学生さんたちは、いろんな背景を持ちつつも、一歩踏み出して参加してくださいました。自分とは異なる価値観を受け入れることで、まだ自分自身でも気付いていない、新しい自分を発見することができました。他人との違いをポジティブに受け入れることや、前に踏み出す勇気がいかに重要であるか、ということに気づいたことこそが成果ではないでしょうか。
 本講座の目的は、「自分の将来について考えるきっかけを掴むこと」です。そのために必要な、「自己理解を深める」「他者の自己理解に協力する」「様々な体験を通して自分に自信を持つこと」についてグループワークをとおして学びました。今回の講座には、就職活動中の4年次生にも参加していただきました。1年次生は4年次生に自分の未来を重ねながら学んだようです。また4年次生も自分の1年次生の時を思い出し、自身の成長を確認できたようです。
 次に挙げるコメントは、受講者のアンケートのコメントです。
「将来を考えるヒントを4年次生から学びました。」
「新しい出会い、そして新しい自分との出会いが出来て最高でした。」
「全然違う学部の何のつながりもない人達と仲良くなれたことに感動しました。」
「自分に関する発見をすることももちろん大切だけど、グループのメンバーの自分発見をお手伝いできたことも良かったと思いました。」
「今までは自分に自信がなかったのですが、これからはもう少し自信を持って物事に取り組めるようになると思いました。」
 このように、受講生はさまざまなことに気づき、さまざまな出会いを経験したことで、自分に自信を持つことができたようです。この体験がこれからポジティブな学生生活、学びの欲求へと繋がることを期待しています。


FSP 3-1 キャリア形成支援講座