今回は福岡県薬物乱用対策推進本部との共催により、「夜回り先生」こと、水谷修氏を講師にお迎えし、『夜回り先生からのメッセージ ― さらば、哀しみのドラッグ ― 』と題してご講演いただきました。
今回、水谷氏の21年におよぶ「夜回り」と呼ばれる深夜の繁華街パトロールと、24時間365日絶え間なく届くメールや電話で知り合った24万人にのぼる子供たちの中で救うことのできなかった3人の子供たちの実話を聞かせていただきました。
それは、ドラッグや夜の世界の恐ろしさ、自分とは縁遠いようで身近に潜んでいるものであることを再認識させられる内容でした。
「命の大切さ」、「つなぐ命」等水谷氏の様々なキーワードが、学生各人の心に響くものでした。
次に、私達自身が処方された薬を人に分けることは薬事法違反であることなどを例に、身近に潜む危険を紹介されました。また、留学などで海外に渡航し、国際交流のつもりで預かった荷物で気付かないうちに薬物密輸の片棒を担がされるなど、海外では薬物に絡んだ事案で日本の大学生が死刑判決を受けたというショッキングな事例が紹介されました。
最後に福大生に向けて、以下の言葉が送られました。
「明るい昼間の陽の光で、種をまき、花を咲かせて欲しい。
明日を創る福大生。仲間を救う優しい人間の集団たれ。」
講演後、学生を代表してスポーツ科学部健康運動科学科の西田優(ニシダ ユウ)さんが感謝の花束を贈りました。会場は本学学生、教職員に加え他大学学生も多数参加し、約950人が水谷先生の話に耳を傾けました。水谷先生のご厚意でサイン会も開かれ、盛況のうちに教養講演会を終了しました。
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「第11回今を生きる教養講演会
(水谷修氏講演会)ポスター」PDF
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