工学部社会デザイン工学科「先輩と語る-大学と社会-」(第2回)を開催しました。

 平成25年5月22日(水)、工学部土木工学科(現社会デザイン工学科)卒業生の片渕賢治氏と田中基弘氏をお迎えし、本年度第2回目となる工学部社会デザイン工学科主催「先輩と語る-大学と社会-」を開催しました(3年次生前期キャリアデザインの講義との併催)。
 まず、首都高速道路に勤務されている田中氏から、現在の業務内容とその魅力について説明していただきました。講演では、写真や図面を使いながら、ご自身がこれまでに携わられた業務だけでなく、山手トンネル建設工事や首都高速道路の大規模工事といった大規模プロジェクトについても解説していただきました。また、仕事では苦労することもあるが、それを越えるやりがいがあること、仕事以外でプライベートを充実させることが仕事への活力になると話されました。
 最後に、インターンシップで現在勤務する企業を経験したことが、その後の進路や学生生活に大きく影響したことを語られ、インターンシップには、しっかり自分の進路を見据えて臨むこと、就職活動は早めの行動が成功への鍵であるとアドバイスされました。
 次に、現在、松尾建設に勤務されている片淵氏は、会社の「企業理念」、「社是」、「目標」を紹介され、社会における建設業の役割について説明されました。また、社会問題となった「談合」について説明され、現在、建設業界がおかれている厳しい現況と今後の展望についても話していただきました。
 最後に、ご自身が新人時代に犯した失敗談についても語っていただき、学生の時から失敗することを恐れないで何事にも取り組む必要があるとアドバイスされました。また、どの業種で働くことになっても、エンドユーザーのことを忘れないで欲しいと語られました。そして、社内にとどまらず、社外でも多くの仲間をつくり、競争意識を忘れずに仲間と共に努力することが自分の能力向上に繋がることを力説されました。今後の学生生活では、何事にも意欲をもって取り組み、自分は何をしたいかを明確にして行動して欲しいとアドバイスされました。
 今回、異なる業種の先輩に講演いただき、夏休みに実施されるインターンシップやこれから始まる就職活動を目の前に控える学生にとって、自分自身が活躍できる範囲の広さを認識できただけでなく、今後の学生生活や将来について考える良い機会となりました。

 

普通では聞けない現場の生の声を聞けたので、非常にためになった。

 
 

インターンシップが自分の将来も決定づけるきっかけになることもあることを知り、自分の能力を最大限伸ばせるような会社を選んで、積極的にインターンシップに臨みたい。

 
 

自分の知らないことの多さや意識の低さに気づいた。土木業界で仕事をしていくことを誇りに思って、意識を高くもっていこうと思った。

 
 

土木業界は、信頼を得るような仕事をしなければ、その後の仕事ももらえないなど、厳しい仕事だと思った。

 
 

厳しい社会で生き残るためにも、忍耐力や向上心はとても重要なことであることがわかった。

 
       

講師のプロフィール
片渕 賢治
(かたふち けんじ)

昭和56年3月 工学部土木工学科卒業
現在、松尾建設株式会社 土木営業技術本部 本部長

田中 基弘
(たなか もとひろ)

平成17年3月 工学部土木工学科卒業
平成19年3月 工学研究科資源循環・環境工学専攻修了
現在、首都高速道路株式会社 計画・環境部計画調整課 主任


工学部社会デザイン工学科ホームページ FSP 3-2 先輩と語る