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「社会」へのステップ 先輩と語る-大学と社会-
薬学部「先輩と語る―大学と社会―」を開催しました。

2014.05.07

 平成26年4月19日(土)、薬学部を卒業後、様々な分野で活躍されている4名の卒業生(OG)を講師としてお迎えし、「活躍する女性薬剤師」をテーマに、薬学部主催「先輩と語る-大学と社会-」を1711番教室において開催しました。当日は、午前中に開催された「白衣授与式」に出席し、5月から始まる実務実習に向けて、実習生としての誓いを新たにしたばかりの5年生と教職員合わせて約250名が出席しました。
 今回の講演者は、女性薬剤師として「研究機関」「企業」「大学」そして「病院」で活躍されている方々です。
 講演では、先輩達が今の仕事への道を歩むことになったきっかけ、お世話になった恩師、女性ならではの苦労、学生時代にやっておきたいこと、常に意識していること、仕事の中で感じる「やりがい」などの経験談を熱心にお話しいただきました。特に、昔は一人前の医療人として扱ってもらえなかった話など、チーム医療が進む現在では想像しがたいことであり、女性や薬剤師を取り巻く環境の変遷をあらためて感じさせられました。
 また、質疑応答の中では、女性が家庭を持ってからどのように仕事と向き合うかについてお話しいただきました。
 5年生は、もうすぐ具体的な将来の進路を決める時期を迎えます。本日の講演を聞いて、今までとは異なる「女性薬剤師」のイメージを感じとり、先輩達の後に続く学生が生まれることを期待したいと思います。

(学生の声)
・生活の中でいろいろな中毒が身近に存在することを知り、大切な仕事だと感じるとともに、薬剤師の職域の広さを実感した。
・「解毒」という分野を、薬剤師として学んでおく必要を感じた。
・「くすり」ができるまでのプロセスを通して、製薬企業の組織や仕組みをわかりやすく説明していただき、とても参考になった。
・「研究職」と「開発職」の違いや、「治験」の具体的なやり方など、どのような方法で薬を開発するのかよく分かった。
・あらためて、語学力とプレゼンテーション能力の大切さを感じた。
・大学の先生に対するイメージが変わった。
・「calling」の意識をもって仕事に臨む、という言葉が印象的だった。
・人に助けてもらったことに対する「恩送り」の気持ちを持って今の仕事をしていることは素晴らしいと感じた。
・病院実習へ行く前に、病院におけるチーム医療や薬剤師の取り組みを詳しく聞くことができ、新たな目標ができた。
・自分が実習を行う病院に、どのようなシステムやチームがあるのか期待している。
・薬剤師の仕事を表面だけではなく、しっかり理解したうえで、自分の将来を決めたいと思う。
・医療人として、薬剤師として、女性として堂々と生きて行きたい。

講師のプロフィール(講演順)

黒木 由美子(くろき ゆみこ)氏
昭和57年3月 薬学部薬学科卒
九州大学大学院薬学研究科博士課程修了現職
公益財団法人 日本中毒情報センター理事
佐藤 麻子(さとう あさこ)氏
平成12年3月 薬学部薬学科卒
福岡大学大学院薬学研究科修士課程修了
現職 MSD株式会社 グローバル研究開発本部
シニアサイエンティスト・クリニカルリサーチ
杉原 成美(すぎはら なるみ)氏
昭和55年3月 薬学部薬学科卒
広島大学大学院薬学研究科博士課程修了
現職 福山大学薬学部教授
山澤 理惠子(やまさわ りえこ)氏
昭和55年3月 薬学部薬学科卒
現職 社会医療法人製鉄記念八幡病院
薬剤部副診療技術部長・薬剤部長

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