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「社会」へのステップ 先輩と語る-大学と社会-
工学部社会デザイン工学科「先輩と語る-大学と社会-」(第1回)を開催しました

2015.06.16

 平成27年5月20日(水),工学部土木工学科(現社会デザイン工学科)卒業生である日高彰氏と中島和輝氏の2名をお迎えし,本年度第1回目となる工学部社会デザイン工学科主催「先輩と語る-大学と社会-」を開催しました(3年生前期キャリアデザインの講義との併催).

 第一部として,総合建設コンサルタントでパシフィックコンサルタンツ㈱に勤務されている日高氏から講演をいただいた.
まず,自己紹介からはじまり,建設コンサルタントの業務内容について,ビデオを用いて紹介された.そして,建設コンサルタントが社会に対して提供している多岐にわたったサービス内容について詳説された.さらに,社会人となる心得をはじめ,建設コンサルタント業界で求められる技術者像についても詳説された.
次に,学生時代に身に着けておくべき学識,知識,体得すべき経験について説明があった.その中でも,以下の点については自身の経験からも重要であることが力説された.
・アンテナを高く掲げ,情報や知識を収集する.
・多くの人と関係をもち,人的ネットワークや情報の引き出しを多く作る.
・これは誰にも負けないというものをつくる
・原理・原則を大切にする.
最後に,これからの大学生活や人生の糧として,以下の言葉で送られ,結びとされた.
「人生に夢があるのではなく,夢が人生を作る.夢を見,夢を追い,夢をかなえましょう」

第二部として,公務員で東京都に勤務されている中島氏から講演をいただいた.
まず,自己紹介からはじまり,なぜ福岡から遠い東京都へ就職しようと決心したかについて,自分の心情の移り変わりをまじえて説明があった.中でも,「造る・作る・創る」を全てやってみたいということと,定年まで刺激ある仕事に従事したいという強い希望が東京都に奉職する最大の理由であったことが説明された.
次に,東京都に奉職してからの仕事について時系列で説明があった.街路の改良工事から東京スカイツリー建設まで自身が手掛けた現場について図面や写真をまじえて説明があり,あまり知られていない議会対応や海外視察の対応についても説明があった.さらに,北海道夕張市への研修や伊豆大島への災害対応など,多岐に渡る業務に携わったこと丁寧に説明された.
最後に,中島氏が上司からいただいた言葉を紹介し,(福岡を離れて)東京に就職して感じることをプライベートの面も含めて説明があった.そして,以下の言葉で締めくくられました.
「何を志すか,何を重きに置くか,自分の将来についてじっくり考えてみよう」

 講演終了後の個別の質疑応答では,仕事の多忙さなどについて質問が寄せられた.そうした質問にも,お二人は丁寧かつ親身に答えていただいた.
 夏休みに実施されるインターンシップや,これから始まる就職活動を目の前に控える学生にとって,今後の学生生活や将来について考える良い機会となった.
 
(参加学生の声)  ※学生の感想などありましたら、ご記入ください。
 ●公務員は基本的に土日は休みで,そんなに忙しくないと思っていたが,今回のお話で考えが改まった.デスクワークだけではなく,現場監督や海外視察の対応,議会対応など多岐に渡ることがわかった.
 ●建設コンサルタントは,どんな仕事をしているか,そしてその実情と将来についてどのようになっているかを理解できた.
 ●社会人になるための心得や,建設業界の環境や現状,各業種が求める人物像などがわかった.
 ●ODA関連を中心とした海外での活躍を知ることができ,自分がこれから携わるかもしれないと思うと,日本の土木業界のすごさを知ることができ,自分にもチャンスがあるかもしれないと思った.
 ●一概に地元で就職するのではなく,自分が将来長く働く上で,働きたい,魅力があると思う職場を探して勉強する視野が必要だと思った.
 ●若いうちは,誰よりも勉強するべきで,それはいつ役に立つに立つかわからないが広く知識を身につけておくべきという言葉が印象的であった.
 ●どの分野でもコミュニケーション能力は必要であることをあらためて感じた.

講師のプロフィール

日高 彰(ひだか あきら)氏
昭和58年3月 工学部土木工学科卒業
現在 パシフィックコンサルタンツ㈱ 環境創造事業本部 本部長
中島 和輝(なかじま かずき)氏
平成21年3月 工学部社会デザイン工学科卒業
現在 東京都 都市整備局 都市基盤部 交通企画課 交通施設係

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