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「学び」へのステップ 大学から始める『言葉の力』育成プログラム
基礎編④(5月18日)を実施いたしました。

2016.06.06



  平成28年度コトチカ基礎編の第四回を実施しました。四回目のテーマは「大学生活で身につけたい力」でした。新入生にとっては大学生活が始まって一か月余りというこの時期、忙しさや慌ただしさのために、いつの間にか日々が過ぎてしまったという人がいるかもしれません。大学での四年間は、やりたいことややるべきことを自ら考えて実行することができるときです。
 今回のコトチカでは、これから大学生活を送っていく中で、自分に必要な力を考え、積極的にその力の獲得に努めてほしいという考えから、上述のテーマを設定しました。

 このテーマのもと、受講生各々が意見を考え、それをグループで発表しました。いずれのグループも活発な質疑応答が行われていたと思います。質問がしやすい、意見を言いやすい雰囲気を各グループが作り出せていました。
 テーマへの答えとして受講生たちが考えた意見をいくつか書き出してみます。

 1.コミュニケーション力
 2.会話力
 3.対人力
 4.柔軟性
 5.計画し実行する力
 6.判断力

 2.会話力や3.対人力は、広く1.コミュニケーション力に含まれるものですが、焦点の当て方が違っており、興味深いです。これらの中から印象的なものを選んで講評してみます。4グループで行われたディスカッションのファシグラ(「ファシリテーション・グラフィック」の略称で、こうした板書のこと)です。


※写真は、クリックすると拡大します


 「会話力」という主張を、まず①②③の三つの根拠が支えています。加えて、とくに興味深いのは、右中央から右下への展開です。質疑応答の中から「相互性」というキーワードが導き出されていました。グループのメンバーたちもアイデアを出し、「会話力」のどこに焦点が当たるのかを明確にしていった過程が確認できます。「具体的に言うと?」「細かく言うと?」という質問をすることをレクチャーでお話ししましたが、レクチャーで学んだことを実践することができていました。
 
 書記の技法として、線でつないだり矢印を使ったりしながら関係性が示されています。また、カタカナや記号を用いることで時間短縮ができています。

 さて、コトチカで学んだ内容(クイズ文、グループ学習の技術)も、もちろん、大学生活で身につけたい力です。しかし、知るだけ、理解するだけでは、まだ身についてはいません。学んだ内容を積極的に授業やサークル活動で“使う”ことによって、ぜひ自分のものにしてください。
 
特別講師:實渊洋次

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