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「社会」へのステップ 先輩と語る-大学と社会-
薬学部「先輩と語る―大学と社会―」を開催しました。

2016.05.20

平成28年4月23日(土)薬学部を卒業後、様々な分野で活躍されている3名の卒業生を講師としてお迎えし、「医療と薬剤師の関わりを俯瞰する」をテーマに、薬学部主催「先輩と語る-大学と社会-」を1711番教室において開催しました。当日は、午前中に開催された「白衣授与式」に出席し、5月から始まる実務実習に向けて、実習生としての誓いを新たにしたばかりの5年次生と教職員合わせて約230名が出席しました。今回は調剤薬局、医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization: CRO)、国際緊急援助隊(JDR)で活躍される先輩方から、今の仕事への道を歩むことになったきっかけ、業務内容などをはじめ講師の先生方の経験に基づいた、後輩への貴重なメッセージをいただきました。
講演では、発展途上国での活動を通して培われた医療に携わるときの思い、調剤薬局の経営について、研究室での活動や実務実習・就職活動を通して得られること、医薬品開発業務に薬学出身者が求められること、災害現場での薬剤師業務、災害援助への携わり方や何が必要とされるのかについて等、病院や薬局に留まらない、薬剤師という括りの中だけでない医療人としての活躍の場を教えていただきました。
講演終了後の個別ディスカッションでも、自分が関心のある分野の先生に熱心に質問する学生の姿が見られました。これから5年次生は大学を離れ実習生として社会に出ることになりますが、この「先輩と語る」で教えていただいたことを胸に留め、実務実習での自分自身の経験を通して、薬剤師としての進路選択の視野を拡げてもらいたいと思います。



(学生の声)
・災害医療に対して薬剤師としての技能やその場での判断が必要となるので、そんな薬剤師になれるようにしっかりと勉強していきたいと思います。
・大学時代や実習の経験が今現在のご職業に活かされているとおっしゃっていたので、自分も将来に活かせるように取り組んでいきたいです。
・薬剤師という職業はただ処方された薬を患者さんに出すだけの職業というわけではなく、人々の幸せのために働く職業なのだなと思いました。
 ・自分の価値観を相手に押しつけることなく、他人の価値観を尊重する大切さを学べた。
 ・病院も薬局も企業も、どこへ行っても「薬剤師として患者さんのために」の気持ちがすごく大事だと思いました。
 ・「これは薬剤師の仕事ではない!」ではなく、できることをするのが大切、すごく心にうたれました。
・薬剤師として活躍できる場所は、病院や薬局以外でもいろいろあるのだということを改めて感じ、自分の将来に対する視野が広がったと感じました。
 ・熊本で地震が起きて、今の自分には何もできない無力さを痛感したが、講演を聞いて、自分もいつか災害時に人の役に立ちたいと思った。
 ・企業に勤めながら、開発に携わりながら患者さんと関わる職種があることを知った。
・統計と薬学の就職のイメージが今までなかったのでとても参考になりました。
・どのようにして将来選択をしたのか、のお話が今の自分の立場で考えるべきことがわかり、有り難かったです。
・医療人としての使命感に感銘を受けた。
・将来、薬剤師になることができたとき、自分に何ができるのか、何をしたいのか、どうなりたいのかをとても考えることができました。
・「人はそれぞれ環境があり、それを選ぶことはできないのだから、患者さんに対して自業自得だと思うことは絶対にせず、真摯に向き合ってほしい」というお話がとても印象に残りました。


講師のプロフィール(講演順)

町田 崇(まちだ たかし)氏
平成21年 薬学部医療薬学科卒
現職 まちだ調剤薬局
関 菜摘子(せき なつこ)氏
平成25年 薬学部薬学科卒
現職 エイツーヘルスケア株式会社
江川 孝(えがわ たかし)氏
昭和62年 薬学部製薬化学科卒
福岡大学大学院薬学研究科
博士課程前期修了
福岡大学大学院薬学研究科
博士課程後期修了
現職 就実大学薬学部 教授

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