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イベントレビュー

「豊かな人間性」へのステップ今を生きる教養講演会

第18回「今を生きる教養講演会」を開催しました

 平成30年6月22日、本学8号館831教室で福大生ステップアッププログラム第18回「今を生きる教養講演会」を開催しました。

 今回は慶應義塾大学大学院教授の岸博幸氏を講師にお迎えし、「若者はいかにサバイバルすべきか~日本経済の本当の問題点~」と題してご講演いただきました。司会は放送研究部に所属する人文学部文化学科の中村泉美さんが行い、黒瀬副学長からの挨拶の後、大きな拍手に包まれて、岸氏が登場されました。

 まず始めに、現在日本が置かれている厳しい状況について次のようにお話しされました。
 2年後のオリンピック開催に向けて現在の景気は上向きだが、オリンピック終了後に景気が悪化するのは過去の開催国の事例を見ても明らかであり、2020年以降の日本経済は低迷することが予想される。また、団塊の世代が全員後期高齢者となり、年金・医療といった社会保障支出がさらに大きくなることから、現在の年金の水準を維持することはほぼ不可能である。さらに、今後のAI産業の発展に伴い、デジタル化・ロボット化が進み、所得格差は拡大していくであろう。
 こういった厳しい時代が待ち構える中、生き抜いていくために具体的に次の3つの事を心がけていくよう述べられました。

①クリエイティブな発想力を身につけること
②コミュニケーション能力を高めること
③やるべきことはとことん最後まで突き詰めてやること
 
 また、スマートフォン等のメディアの使い過ぎに警鐘を鳴らされ、人間の集中力が低下し、クリエイティブな発想ができなくなる危険性をはらんでいること、またネットを通じたやり取りのみでコミュニケーションを取っているつもりになることなどの弊害についても語られました。
 最後に、失敗を恐れるのではなく、失敗から多くを学ぶのであり、失敗の経験を積むことがいかに自身の糧になるかを説かれ、それぞれが持っているポテンシャルをどのように活かし、この先の日本で生き抜いていくかという問題意識を持って進んでいってほしいとのメッセージを送られました。
 講演中は、メモを取る姿が多く見られ、質疑応答の際も時間が足りないほどに手が挙がりました。最後に、学生を代表して、人文学部文化学科の横山満理奈さんから感謝の花束が贈呈されました。
 本学学生、教職員に加え、一般の方々も多数参加され、盛況のうちに講演会を終了しました。

<参加学生の声>
・大変自分のためになる講演でした。初めて今を生きる教養講演会に参加しましたが、なかなか普段では聞くことができない著名人の講演を聞くことができ、社会、将来の見方が変わり、すごく勉強になりました。今後も今を生きる教養講演会に参加していこうと思います。

・今までの人生観が180度変わるような内容でした。現在の自分にできること、やりたいことを精一杯やることを目標に、創造性のある人間になりたいと思います。

・これからの日本を生き抜くために必要なことを話して頂きました。とことんやるべきことをやる、何かに打ち込む経験を多く積むということは自分の中で最も足りないと感じました。まずはそこから変えていきたいと思います。

・理論立てて分かりやすく丁寧に講演をしていただいたので、非常に充実した時間になりました。

・経済について詳しく知らなかったが、表面だけの経済ではなく今後を見据えてのお話を聞けて自分のためになったと思います。自分が今後どうしたらいいのか具体的なビジョンを考えやすくなりました。

・とてもわかりやすく例え話を含め非常に勉強になりました。暗い話ばかりでなく、具体的な目標を教えていただき嬉しかったです。